連日暑いですね・・。暑くてこちらをあまり更新してなかった。
えっと、今回初SSです。随分前に書き溜めたのですが勇気が無くうpできなかった・・。
駄文過ぎてgkbrが止まらないΣ(゜□゜)
CPは田夏です。田夏付き合い始め設定。←いつ付き合ったかは禁句
ちょっとアレなので。ぬるーくR15指定で。田沼視点ですよ・・。
『無題』
午後八時、川辺。
八月も半ばに差し掛かり、宿題の山を順調にこなせるようになったので
夏目と久々に過すことになった。
今日は花火と言っても線香花火だとか、二人で持ち寄った小規模なものだ。
夏休み中、学校ほど頻繁に会えないためか、前より大人びた気がする横顔を眺めていた。
おれは夏目と同じくらい成長出来てるのだろうか?
「どうした田沼?おれの顔なんか変かな…」
それでも口を開けばいつも通りで安心した。
「いや…何でもない。それより始めるか。」
小さなライターで手近な線香花火に火を点けた。
赤や黄に青、緑と白。 目を奪われている夏目は、純粋な子供みたいで何だか可愛らしかった。
「夏目、可愛い」
「…嬉しくない。」
少し拗ねている素振りにドキッとした。
物凄く心臓に良ろしくない。
「火、もらって良い?」
「ああ。」
夜を照らす花火が二つになり、明るさも増した。
川の水面に反射する光は宝石に似ていると思う。
「なぁ田沼、その、本当に付き合うのおれで良かったのか?」
花火を見つめながら、ぽつりと夏目は言った。
「…?」
「田沼は、おれにそれらしいこと、しないだろ?だからさ…、あの、冗談、だったり」
「しない」
無理矢理、唇を塞いだ。
触れるだけのキス。
それでも初めてで、自分でも何をやってるかわからないくらいの衝動的だった。
「田沼・・・っ」
「ごめん、・・・不安にさせてたなんて思ってなかった。夏目はこうしても嫌じゃないのか?」
寺の息子であれど自分は健全な男子だ。そう言う形で夏目には触れたいと思っている、
こともある。というか、しょっちゅう。でも下手に手を出して嫌われるのだけはいやだった。
恋だとかは初めてで(しかも同性に)、どうして良いのか、わからないのもあった。
「嫌だったら、告白された時点で断ってるし、今だって殴ってる…」
ちかちか、と最期の抵抗をした花火が消えた。
再び、暗闇が辺りを包む。
「夏目、もう一回させてくれるか?」
返事は聞かず、深く口付け、舌を絡める。
聞いておきながら理不尽だ。我ながらに頭の隅で可笑しく思う。
「ん…っ…ぁ」
夏目の唇から溢れる声がやたら艶っぽくて、
背中を叩かれなければ危うく理性が飛びかけた。
「田沼っ、もう…充分わかった。これ以上は窒息で死ぬ。」
「それは困る。」
どちらとも無く笑って、そのあと夏目が追い討ちにビニール袋から取り出したのが
「申し訳ない。花火見つけたのがこれだった。」
「ヘビ花火・・・」
何故か山程のヘビ花火だった。悪いとは思ったが人生初めて死ぬほど笑った。
可笑しくて愛しくて、仕方がない。
雑談したり、帰り道に思わぬ寄り道をしてその日の帰りは日付が変わる寸前になった。
最後、夏目を家まで送るときにさり気無く手をつなげたのは進歩だと思う。
明日は、まだ空欄の多いカレンダーを片手に夏目に電話をかけることにしよう。
夏休みの残りは3週間。
カレンダーの空白が埋まることは間違いないと思えるんだ。
えっと、今回初SSです。随分前に書き溜めたのですが勇気が無くうpできなかった・・。
駄文過ぎてgkbrが止まらないΣ(゜□゜)
CPは田夏です。田夏付き合い始め設定。←いつ付き合ったかは禁句
ちょっとアレなので。ぬるーくR15指定で。田沼視点ですよ・・。
『無題』
午後八時、川辺。
八月も半ばに差し掛かり、宿題の山を順調にこなせるようになったので
夏目と久々に過すことになった。
今日は花火と言っても線香花火だとか、二人で持ち寄った小規模なものだ。
夏休み中、学校ほど頻繁に会えないためか、前より大人びた気がする横顔を眺めていた。
おれは夏目と同じくらい成長出来てるのだろうか?
「どうした田沼?おれの顔なんか変かな…」
それでも口を開けばいつも通りで安心した。
「いや…何でもない。それより始めるか。」
小さなライターで手近な線香花火に火を点けた。
赤や黄に青、緑と白。 目を奪われている夏目は、純粋な子供みたいで何だか可愛らしかった。
「夏目、可愛い」
「…嬉しくない。」
少し拗ねている素振りにドキッとした。
物凄く心臓に良ろしくない。
「火、もらって良い?」
「ああ。」
夜を照らす花火が二つになり、明るさも増した。
川の水面に反射する光は宝石に似ていると思う。
「なぁ田沼、その、本当に付き合うのおれで良かったのか?」
花火を見つめながら、ぽつりと夏目は言った。
「…?」
「田沼は、おれにそれらしいこと、しないだろ?だからさ…、あの、冗談、だったり」
「しない」
無理矢理、唇を塞いだ。
触れるだけのキス。
それでも初めてで、自分でも何をやってるかわからないくらいの衝動的だった。
「田沼・・・っ」
「ごめん、・・・不安にさせてたなんて思ってなかった。夏目はこうしても嫌じゃないのか?」
寺の息子であれど自分は健全な男子だ。そう言う形で夏目には触れたいと思っている、
こともある。というか、しょっちゅう。でも下手に手を出して嫌われるのだけはいやだった。
恋だとかは初めてで(しかも同性に)、どうして良いのか、わからないのもあった。
「嫌だったら、告白された時点で断ってるし、今だって殴ってる…」
ちかちか、と最期の抵抗をした花火が消えた。
再び、暗闇が辺りを包む。
「夏目、もう一回させてくれるか?」
返事は聞かず、深く口付け、舌を絡める。
聞いておきながら理不尽だ。我ながらに頭の隅で可笑しく思う。
「ん…っ…ぁ」
夏目の唇から溢れる声がやたら艶っぽくて、
背中を叩かれなければ危うく理性が飛びかけた。
「田沼っ、もう…充分わかった。これ以上は窒息で死ぬ。」
「それは困る。」
どちらとも無く笑って、そのあと夏目が追い討ちにビニール袋から取り出したのが
「申し訳ない。花火見つけたのがこれだった。」
「ヘビ花火・・・」
何故か山程のヘビ花火だった。悪いとは思ったが人生初めて死ぬほど笑った。
可笑しくて愛しくて、仕方がない。
雑談したり、帰り道に思わぬ寄り道をしてその日の帰りは日付が変わる寸前になった。
最後、夏目を家まで送るときにさり気無く手をつなげたのは進歩だと思う。
明日は、まだ空欄の多いカレンダーを片手に夏目に電話をかけることにしよう。
夏休みの残りは3週間。
カレンダーの空白が埋まることは間違いないと思えるんだ。
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